読書録 (13)
2010年 04月 24日
まずは垣根涼介著の「君たちに明日は無い」です。
今年初めに6話完結のTVドラマとして放映されましたね。 私はそちらを観ていなかったのですが、何気なしに本屋で手に取ったこの本、結構楽しめました。 2005年に山本周五郎賞を受賞しているのですね。
リストラ請負会社の社員である村上真介が主人公。 リストラを必要とする企業に派遣され、リストラ候補を辞職に追いやることが仕事です。 候補者とのやり取りが面白い。 身につまされる部分もありました(笑)。
「君たちに明日は無い」の続編の、「借金取りの王子」です。
出来すぎの話もあり、前作に比べて全体的な評価は下がりますが、それでも本の題名となっている「借金取りの王子」には泣かされました。 弱いところを突いてきます。 やはりそう来るだろうとわかっていても泣かされました。 さらにパワーダウンしていると思われる三作目である「張り込み姫 君たちに明日はない 3」の文庫版が出たら、やはり読んでみたい…。
現在、この著者の代表作であり、2004年に大薮春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞のトリプル受賞を果たした「ワイルド・ソウル(上)・(下)」を読んでいるところです。
次は辻政信著の「シンガポール攻略」です。
太平洋戦争初頭、マレー・シンガポール攻略を目指した日本帝国陸軍第25軍の参謀であった著者、何かと問題を起こした人物です。 シンガポール占領後の華僑粛清も、彼が主導したと考えられています。 また太平洋戦争開戦に先立つノモンハン事件を起こした張本人の1人とも言われています。 私が最も忌み嫌う軍人の1人です。 マレー・シンガポール戦を企画・推進した人物の著書を読まないわけにはいきませんので読みましたが、この分野に興味があるかた以外は読む価値は無いでしょう。
越智春海著の「マレー戦記」です。
アマゾンで偶然見つけた、マレー・シンガポール戦に関する本です。 日本で出版されているこの関連の本は網羅していると思っていたのですが、やはり取りこぼしはあるようです。 この著者は、第5師団のいち小隊長としてマレー・シンガポール戦に参戦した人物で、稚拙な記述や、また明らかに誤認と思われる記述も見られますが、それでも実際にこの戦いに参加した人物が書いたものとして価値はあります。 この本も、この分野に興味がある方以外にはお薦めしません。
読書録(14)へ続きます。
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今年初めに6話完結のTVドラマとして放映されましたね。 私はそちらを観ていなかったのですが、何気なしに本屋で手に取ったこの本、結構楽しめました。 2005年に山本周五郎賞を受賞しているのですね。
リストラ請負会社の社員である村上真介が主人公。 リストラを必要とする企業に派遣され、リストラ候補を辞職に追いやることが仕事です。 候補者とのやり取りが面白い。 身につまされる部分もありました(笑)。
「君たちに明日は無い」の続編の、「借金取りの王子」です。
出来すぎの話もあり、前作に比べて全体的な評価は下がりますが、それでも本の題名となっている「借金取りの王子」には泣かされました。 弱いところを突いてきます。 やはりそう来るだろうとわかっていても泣かされました。 さらにパワーダウンしていると思われる三作目である「張り込み姫 君たちに明日はない 3」の文庫版が出たら、やはり読んでみたい…。
現在、この著者の代表作であり、2004年に大薮春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞のトリプル受賞を果たした「ワイルド・ソウル(上)・(下)」を読んでいるところです。
次は辻政信著の「シンガポール攻略」です。
太平洋戦争初頭、マレー・シンガポール攻略を目指した日本帝国陸軍第25軍の参謀であった著者、何かと問題を起こした人物です。 シンガポール占領後の華僑粛清も、彼が主導したと考えられています。 また太平洋戦争開戦に先立つノモンハン事件を起こした張本人の1人とも言われています。 私が最も忌み嫌う軍人の1人です。 マレー・シンガポール戦を企画・推進した人物の著書を読まないわけにはいきませんので読みましたが、この分野に興味があるかた以外は読む価値は無いでしょう。
越智春海著の「マレー戦記」です。
アマゾンで偶然見つけた、マレー・シンガポール戦に関する本です。 日本で出版されているこの関連の本は網羅していると思っていたのですが、やはり取りこぼしはあるようです。 この著者は、第5師団のいち小隊長としてマレー・シンガポール戦に参戦した人物で、稚拙な記述や、また明らかに誤認と思われる記述も見られますが、それでも実際にこの戦いに参加した人物が書いたものとして価値はあります。 この本も、この分野に興味がある方以外にはお薦めしません。
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by verdy_coco_leon
| 2010-04-24 08:17
| 読書録